【富山】夏の立山黒部アルペンルートvol.1〜天空の避暑地

立山黒部アルペンルート

みなさんは立山黒部アルペンルートという名前を聞いたことがあるでしょうか。

富山県から長野県の山岳地帯を結ぶ世界有数の観光ルートで、標高2450メートルの室堂エリアや、黒部ダムを通っています。4月~6月には「雪の大谷」と呼ばれる高さ20メートル級の雪壁に挟まれた道路を歩くウォーキングも開催されています。
(参照:立山黒部アルペンルートHP

室堂付近の「大谷」は世界有数の豪雪地帯で、道路を除雪して路端に集めた雪が壁となるんですね。この景色は見たことがある方も多いと思います。

立山黒部アルペンルートは、富山側、長野側のいずれからもアクセス可能。

阪急交通社のガイドページから転載

避暑を兼ねて、7月中旬に行ってきました。
「雪の大谷」の時期は終了していましたが、日常とは全く違うアルプスの雰囲気を味わえる場所。
2回に分けてレポートしていきたいと思います。

今回は富山側から入り、弥陀ヶ原、室堂を散策して室堂で一泊、2日目に室堂から黒部ダムを観光して長野側から帰京する形をとりました。
マイカーの乗り入れができないので、必然的に交通機関を乗り継いでいくことになります。

運賃の計算はこちら(立山黒部アルペンルート)

富山側、信州大町側のいずれかからの往復も可能です。
東京方面からいらした方で「黒部ダムだけ見たい!」という場合には、信州大町から往復切符を買って日帰りするのが良いでしょう。

富山へのアクセス

今回は新潟から在来線を使って富山県に入りました。

新潟駅〜富山駅

新潟→長岡 上越新幹線 22分 1840円
長岡→直江津 JR信越本線 1時間26分 2270円
直江津→市振 日本海ひすいライン 1時間29分 970円
市振→(泊)→富山 あいの風とやま鉄道線 1時間2分(乗換含む) 1110円

乗り換えを含めると約6時間。
また直江津から市振間を結ぶ日本海ひすいラインは2018年7月時点でICカードが使えませんでした。
直江津で乗り換える時にはご注意ください。

青春18きっぷも、日本海ひすいラインと、あいの風とやま鉄道線は対象外でした。

新潟駅から富山駅まで高速バス(4110円)が出ており、こちらだと4時間弱で着きます。新潟からの最安値ルートですね。
東京からは北陸新幹線で2時間40分前後(12210円)、高速バスで6時間前後(3500円から)のようです。

乗り換え駅の直江津で、いくら丼を食べてきました。
海産物が有名な町ですが、ランチタイムから少しずれてしまい、目星をつけていたお店は準備中だったのが残念。


直江津駅から信号を渡ってすぐの「レストラン多七」にて。

直江津駅。お昼時に合わせて行くと美味しい海の幸が食べられます!

富山駅には17時に到着。こちらでは駅前の「金剛」にお邪魔してきました。
ホタルイカや白エビといった富山ならではの味覚をラインナップしてくれているのが嬉しいですね。

金剛

住所:富山県富山市新富町1-1-3 α-1ビル 1F
電話番号:076-431-2229
営業時間:17:00~0:00 (23:30L.O.)
定休日:日曜日(月曜が祝日の場合は日曜営業で月曜休業)
食べログのリンクはこちら

金剛の刺身盛り

お酒も3杯ほど飲んで5000円弱くらいでした。
白エビの天ぷらが初めての食感でとても新鮮。ノドグロをはじめとしてメニューが充実しているので、複数人数で行って色々な物を食べるのが楽しそうです。

宿泊は富山駅から歩いて20分ほどのゲストハウス「縁〜えにし」を利用しました。
温かく迎えて下さったのはオーナーの姫野さん。

壁にぎっちりと書き込まれた、ユーザーからのメッセージ

縁側でゲストの方とのんびり語らう時間もあり、刺激をもらえる場所でした。ドミトリーは2段ベッドが2つ並んでいて、4人が宿泊できるようになっています。
玄関から入ってすぐの居間が最高にくつろげる空間でした。あの和室の懐かしい香りはぜひ直接訪れて体験していただきたいです。

ゲストハウス 縁~えにし~

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交通機関を乗り継いで立山へ

ゲストハウスを朝8時前に出て、富山駅から立山方面へと向かいます。
電鉄富山駅から立山駅まで富山地鉄という電車に乗ります。所要時間は約50分。

電鉄富山駅から富山地鉄に乗車します。富山駅で室堂までの通し切符を買いました。

秋までの観光シーズンは、富山駅や新高岡駅などから室堂までダイレクトで向かう直行バスも運行されているようです。

富山地方鉄道・夏山バス
アルペン村ツアー・立山室堂直行バス

上記はそれぞれ期間が異なるのでご注意ください。

立山駅から美女平までは立山ケーブルカーに乗車します。こちらは乗車時間約7分。急勾配を上がっていく車両に乗ってるとワクワクしますね!

標高475メートルの立山駅から、ケーブルカーで標高977メートルの美女平へ向かいます

美女平からは立山高原バスに乗車。室堂までは50分ですが、今回は中間点の「弥陀ヶ原」で下車しました。こちらは約30分。弥陀ヶ原と天狗平を通過する便と停車する便が分かれているため、美女平駅で確認が必要です。

高原バスは山道をぐねぐねと曲がりながら上っていきます。弥陀ヶ原と美女平の標高差は約1000メートル。この道は「天空ロード」とも呼ばれているようです。

このルートとは少し外れた場所に「称名滝」という日本一の落差を誇る滝があるんですが、窓から見えるスポットで運転手さんがバスを一時停車させてくれました。
こういう心遣いは本当にうれしいですね。

天空の遊歩道・弥陀ヶ原をゆく

目的地の一つである弥陀ヶ原に到着。バス停のすぐ近くには弥陀ヶ原ホテルという宿泊施設もあります。晴れていると富山平野や能登半島が一望できるロケーション。満天の星空ウォッチングも楽しめるようです。

この日、富山駅周辺の気温は30度ほどでしたが、標高2000メートル近くまで上ってくると20度ほどまで下がりました。長袖を着ている方々も多く見かけました。

遊歩道の外の植生に足を踏み入れるのはNG

100種類以上の高山植物が植生している弥陀ヶ原の高原地帯は、遊歩道が整備されています。小回りのコース、大回りのコース、山を越えていくコースなど4つのルートが紹介されていました。今回は、弥陀ヶ原をぐるっと回る大回りのコースを歩いてみました。
所要時間は最大2時間と書いてありましたが、実質1時間ほどで回れました。

弥陀ヶ原ホテルのルートマップによるとルートは3本のようです。

周辺には餓鬼の田と呼ばれる水たまりが点在しています

弥陀ヶ原は2012年、ラムサール条約に登録された貴重な湿地帯です。
高原には「餓鬼の田」という多数の水たまりが点在していて、何とも神秘的な景色。上から見ると小さな田んぼにも見えます。

弥陀ヶ原の遊歩道からは雲海を見られることがあるそうです。(参照:弥陀ヶ原ホテルHP
こればかりはタイミングなので、今回は見ることができず。カルデラ展望台にも足を運んでみましたが、モヤがかかって全く見ることができませんでした。絶対にリベンジしたい…!

天狗平方面へのルート

弥陀ヶ原外回りコースのちょうど中間あたりで、天狗平方面へ向かう一本道がありました。
案内板によると中級者向けコースとのことですが、写真のように鎖が掛けられ、立ち入り禁止のようでした。谷を越えて向こうの山へ進むようです。

弥陀ヶ原にはたくさんの植物が見られます。一面が緑の世界でも、その緑に様々な濃淡があったのが印象的。
植物に詳しい方は本当に楽しめる場所です。あと、小さな虫が多いので虫よけスプレーは持っていると重宝しました。

天狗平方面には雲が下りてきていました

終盤にきつい石段があったり、日陰には雪の塊があったり。結構充実した1時間でした。弥陀ヶ原ホテルのロビーにはカフェがあり、ゆったりとくつろぐこともできます。
僕は売店で「富山県産こしひかり最中」なるアイスをいただきました。バニラの中にお米が入っていて美味しかった!

弥陀ヶ原発のバスについては降車時にバス停で係員さんに乗る時刻を伝えて仮予約をしておく必要があります。おそらく空席を確保してくれているのだと思いますが、時間設定にはご注意ください。

弥陀ヶ原の散策は、ゲームの中のダンジョンを歩いているようでした。周りに建物が何もなく、一面の緑世界に一本通る遊歩道。
立山駅から室堂への道中、弥陀ヶ原で途中下車してみるのもおすすめです!

7月の銀世界・衝撃の室堂

再び立山高原バスに乗り、立山黒部アルペンルートの最高標高地点・室堂へ向かいます。弥陀ヶ原からの乗車時間は20分。バスの中でカメラの設定を変えたため、ここから写真の彩度が変わっていきます。ご容赦ください…。

標高2400メートルの室堂に到着。涼しい、というより肌寒い。多くの人はマウンテンジャケットを着用していました。気温は15度ほどでしょうか。

そして、7月中旬にも関わらず雪が普通にあります。猛暑に襲われた日本が嘘のようです。真夏に雪道を踏みしめるとは…!

室堂は立山黒部アルペンルートの登山やトレッキングの拠点となっています。本格的な登山コースもあるため朝から山に入る人も多く、室堂エリアの宿泊施設は登山客が多くを占めているようでした。

室堂のシンボルとなっているのは、みくりが池。春シーズンは完全に氷結しており、7月でもまだ結氷が見られました。秋になると周囲の紅葉が水面に映えるリフレクションが見られます。

夏だということを忘れそうです…

弥陀ヶ原の遊歩道は木造の板でしたが、室堂は石畳。みくりが池の外周をゆっくり回って1時間ほどでしょうか。
トンネルトロリーバスが出ている室堂ターミナル内には、レストランや登山グッズを売っているショップがあります。また、ターミナルすぐ近くにある「ホテル立山」は日本一高いところにあるホテル。今回宿泊した「みくりが池温泉」は日本一高所にある天然温泉です。

ライチョウに出会う

奥のハイマツはライチョウが好んで生息するそうです

富山、長野、岐阜の県鳥に指定されているライチョウ(雷鳥)が見られるのも室堂のポイント。天敵が多く、日本での生息数はかなり少ないようですが、歩く姿を目撃することができました。
ライチョウを見つけるとあたりが一斉に静かになり、写真を撮る人も追い掛け回すことなく静かに望遠レンズを向けていました。

中央にいる茶色い鳥がライチョウの雌だそうです。天気が悪いほうが見られるチャンスが多いとか

ライチョウの邪魔をしてはいけない。怖がらせたらいけない。そんな共通認識のもと、黙って見つめる観光客の皆さんのマナーが素敵でした。

緑の中に岩の色が映えます

湿地帯の弥陀ヶ原とはまた違う景色が、室堂では見られました。褐色の岩や、植物の生えていない無骨な箇所が緑の高原に映えます。
まだ雪の残る山々に囲まれて、あぁアルプスはこんな風景なのかなと思いをはせたり。

赤さびがついたような色の岩

エンマ谷の名にふさわしく、立ち入り禁止エリアを前にしてすでにガスが充満していました

みくりが池温泉の近くに地獄谷展望台というエリアがありましたが、この日はガスの噴出量が多かったようで展望台のところで行き止まりになっていました。
日本最高所の温泉が湧きたつ地は、なかなかに荒々しい…。

山小屋や、みどりが池というスポットもあり、カメラ片手に歩くには申し分ない室堂エリア。遊歩道ですれ違う観光客も笑顔で挨拶してくれる方が多かったのがうれしかったです。
夕方16時頃になるとだいぶ冷え込んできたので、雨が降ってきたのもあり「みくりが池温泉」にチェックインをしました。

次回の更新に続きます。

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