【福島】絶景!夏の五色沼は魔法のパレット

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2018年時点での情報になります。
ご利用の際は各サイトにて最新情報をご確認ください。

フォトジェニックな五色沼に行こう!

7月上旬、福島県・裏磐梯の「五色沼」を再訪してきました。

五色沼は沼ごとにさまざまな色の水面が光るフォトジェニックなスポットで、読み方は「ごしきぬま」。
公共交通機関を利用して訪れる場合は、JR磐越西線の猪苗代駅からバスで約35分、あるいはJR磐越西線の喜多方駅からバスで約1時間5分となります。

東側から毘沙門沼、赤沼、みどろ沼、竜沼、弁天沼、青沼、瑠璃沼、柳沼と点在していて、「五色沼」はその湖沼群の総称。
猪苗代駅側の「五色沼入口」バス停と喜多方駅側の「裏磐梯高原駅」バス停を結ぶ全長3.6キロの「五色沼自然探勝路」は初心者でも歩くことができるハイキングコースになっています。

実は2017年の12月に五色沼を訪れているのですが、その時は雪が深く半分も行かないところで引き返して参りました。
当時はやはり探勝路を散策する人が少なく、オフシーズンなので五色沼までのバスの本数もぐっと減ります。銀世界の五色沼については以下の過去記事をご覧ください。

【福島・日帰り】12月の五色沼は歩けるのか?

タイトル画像

【福島・日帰り】冬の五色沼は歩けるのか?

2017-12-20

東京から五色沼までの所要時間(夏)

前回同様、JRの高速バス「夢街道会津号」を利用しました。
今回は東京駅を22時20分に出発する便で、バスタ新宿、王子駅を経由して猪苗代駅に4時50分、会津若松駅に5時20分に到着する夜行便です。4660円でした。

日曜の深夜発ということで席は満席でしたが、4列シートの座席には前回同様USBポートがついており充電も万端です。

五色沼の最寄りとなる猪苗代駅周辺には早朝から時間をつぶせる施設がないため、会津若松駅から猪苗代駅の電車代はかかってしまうものの、会津若松で下車。始発まで時間があったので駅から15分ほど歩いたすき家で朝食を食べました。
会津若松駅周辺にはそれなりに飲食店やコンビニエンスストアもあるため、五色沼観光の拠点とするには便利です。



アクセス抜群!東横イン会津若松駅前

会津若松駅。武家時代の名残を感じる素晴らしい風情。

五色沼探勝路は磐梯東都バスの「五色沼入口」バス停か「裏磐梯高原駅」バス停からのアクセスです。
五色沼の成り立ちや植生などを紹介している「裏磐梯ビジターセンター」がある「五色沼入口」から入ることにしました。

猪苗代駅周辺。早朝だとお店がまだ開いていないため、夜行バスで訪問する場合は注意を。

裏磐梯ビジターセンター

JR会津若松駅から猪苗代駅までの電車賃が506円(ICカード使用時)、猪苗代駅から五色沼までのバス(磐梯東都バス)が790円、裏磐梯高原駅から猪苗代駅までのバスが910円。
会津若松駅を拠点に2日間観光する場合は会津地区の電車やバスが2720円で2日間乗り放題となる「会津ぐるっとカード」というお得な切符を利用したほうが安上がりになるかもしれません。

※2021年7月 料金表示更新

今回は猪苗代駅発・五色沼方面の始発である8時20分発のバスで、五色沼に8時51分に到着しました。磐梯東都バスはSuicaなどのICカードは使えないので降りる前に1000円札を両替するなどしておきましょう。

磐梯東都バスHP

ちなみに冬季はバスの本数が一気に少なくなるので綿密にタイムスケジュールを立てましょう。

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五色沼入口〜毘沙門沼

五色沼入口方面から毘沙門沼方面へ向かいます。道中にトイレはないのでビジターセンターの横で済ましておくといいと思います。

駐車場を抜けると売店がありました。甘味やレストランもあり、個人的には裏磐梯高原駅側より充実していたように思えました。

ビジターセンターの脇から毘沙門沼方面へ向かう道が出ています。

名物のソースカツ丼も食べられる食堂もあるようです。喫煙所もあります。

甘味やおでんを売っている東屋もあります。かわいい。

こちらで腹ごしらえしてから向かうか、「裏磐梯高原駅」方面を出発点にするのもいいかもしれません。

五色沼入口から約10分。
最初に現れる沼は五色沼湖沼群の中で最大の大きさを誇る毘沙門沼
場所によってエメラルドとブルーの色がくっきりと分かれて、壮観の一言です。

湖の向こうには磐梯山が見えます。

広い毘沙門沼は沼のほとりを歩くだけで20分ほどかかります。
場所によってまた色々な景色を見せてくれるので、ぜひベストスポットを探ってみてください。

少し歩いて湖岸近くから撮ってみました。

上から見るとこんな感じになります。

五色沼自然探勝路は基本的に道が整備されていますが、毘沙門沼の湖畔を歩く時は凸凹道や石の上などを歩く箇所があります。
スニーカーか、脚をしっかりホールドするサンダルが安全だと思います。
また、夏は虫が出るので虫除けスプレーもお忘れなく。気温は25度くらいで、日陰にいれば心地よい温度でした。

大きな木の根っこを踏み越えて!

光る毘沙門沼

林道を歩いていても、木々の隙間から青く光る毘沙門沼を目にすることができます。
写真だとうまく伝わらないのがもどかしい…!

毘沙門沼には鯉が生息していて、赤いハート柄の模様を持つ鯉を目にすると恋のおまじないになるんだとか。
湖畔では手漕ぎボートのレンタルも行っているので、エメラルドの水面の上でゆったりと時間を過ごすのもいいかもしれません。

青緑色の赤沼

エメラルドグリーンの不思議な色。水際の土とのコントラストが見どころ。

自然探勝路を進むと赤沼が見えてきます。
小さい沼ですが、色は赤ではなく緑色。エメラルドグリーンと表記する場合もあるかもしれません。

12月の訪問時には抹茶色をしていた赤沼でしたが、当時とは全く違う趣です。
水際の土や葦が赤茶色をしていることが「赤沼」の由来。赤沼は硫酸イオンと鉄イオンが多く、強酸性のために鉄分が変化して周囲に付着しているのが理由のようです。

少し上から縦長に眺めた構図。中央の茶色い葦?が映えます。

水の色は冬季はうぐいす色、春になってくると緑が濃くなり、夏の青緑色になるそうです。
周囲の木々の葉が映ることと、太陽光が入射する角度によって色が変わっていきます。赤沼だけに限りませんが、五色沼の湖沼群は時間によって見える色が異なってきます。
体力に自信のある方は、ぜひ探勝路を往復して色の違いも楽しんでいただければと思います。

赤沼は沼の近くに降りる小道はありません。周囲には倒木などで視界を遮られる所も多いです。散策路を歩きながら、木々の間から撮影スポットを探していく形になります。

みどろ沼は飲みたいほどの抹茶色?

雪道を進んだ12月は、赤沼に到着したところで引き返しました。
今回はその先に初めて足を踏み入れることになりました。

赤沼を過ぎてほどなくすると、みどろ沼(深泥沼)が姿を現します。深い泥沼。文字にすると少しネガティブな印象もありますが、五色沼を代表する個性的な色合いの沼です。

水面は抹茶色。

冬の赤沼と同様、抹茶色をしています。水際の土や中央の藻が織りなす茶色と鮮やかなコントラスト。
時間によっては日当たりの関係で真っ青な水面を見ることができ、三色の対比を楽しむことができるそうです。この日は午前10時頃でしたが、まだ青い水面は確認できませんでした。

奥の木陰になっている部分が青く変わっていくようです。

木々の間から。iPhoneで撮影しましたが、肉眼に近い色合いです。

美しいうぐいす色は、おいしい抹茶を想起させる優しさ。
みどろ沼も、散策路から自分でスポットを探しながらカメラを構える感じですね。上手く木々の間から視界を見つけてみてください!

竜沼は見れたらラッキー?

みどろ沼から150メートルほど進むと右手に竜沼があります。
ただし、夏季は周囲の木々や倒木に視界を遮られ、ほとんど見ることができません。
案内板があるので竜沼があることはわかるものの、私も写真で水面を捉えることはできませんでした。

この木々の奥に竜沼があるみたいですが…

冬季になると木が枯れて視界が少しクリアになり、水面が見えるようです。水質は弱酸性で、冬でも凍結しないのも特徴です。

お目にかかることが難しい沼ですが、散策路を外して沼のほうに降りるのは絶対にやめましょう。

フォトジェニックな展望台!弁天沼

次に見えてくるのが、毘沙門沼に次ぐ大きさの弁天沼です。
こちらは散策路を挟んで小さな展望台があります。手すりもあるので、手持ちのカメラを固定して撮ったり、弁天沼をバックに記念撮影も可能なエリアです。

息を飲むような水面の美しさとリフレクション。

見晴らしがよい弁天沼。静かな湖畔に鳥のさえずりが響きます。
対岸の木や葦が湖面を境に逆さまに映るリフレクションは必見。広い毘沙門沼とはまた一風違った開放感が迎えてくれます。

ザリガニちゃん発見!

前を歩いていたオーストラリア人の家族が「ザリガニがいるよ!」と小声で手招きしてくれました。
こういった、小さな世界に気がつける人になりたいですね!

こちらも水面は青が強いです。

青空に浮かぶ白い雲も綺麗に水面に映りました。
広い分、風当たりを受けることが多いようで、鏡面のリフレクションが見えたこの日は幸運だったかもしれません。

一番「五色沼っぽい」写真が撮れるのは弁天沼だと思います。上述したように撮影スポットには事欠かず、おすすめです。
冬季は風当たりで水面の温度が下がり、凍結してしまうそうです。

湖畔の葦が美しいるり沼

幻想的な雰囲気では、るり沼も負けていません。弁天沼から進むと、青沼とともに視界に入ってきます。
こちらは周囲の葦がとても特徴的な沼ですね。

水面は深い青のるり沼

その名前が表す通り、瑠璃色の沼が黄緑の葦と絶妙なカラーバランスを織りなします。この沼から青沼を経由して毘沙門沼へ水流が流れていくそうです。

水面に映りこむ緑も特徴です。

るり沼の透明度は21メートル。
有名な北海道の摩周湖の透明度が20メートル前後ということで、日本屈指の綺麗な沼なんですね。
2枚目の写真の水面に映る、黄緑色のウカミカマゴケの繁殖もまた特徴的。全国的にも珍しいレベルの群生らしいです。

水面に浮くコケも一興!青沼

るり沼のすぐ近くにあるのは青沼。こちらは沼の中央に繁殖するウカミカマゴケが、一つの模様のように青に映えるんです。
少し進むと展望スポットがあるので、そこから縦に沼を眺めるのが基本になってきそうです。

奥行きのある構図で眺めることができます。

水中のコケも綺麗に見えるほど透明度の高い青沼。
るり沼と比べると少し明るいかもしれません。
また、るり沼側に濃い青の小さな溜まりがあります。こちらも同じ青沼で、滝つぼにあたるため青が深いそうです。

手前のエメラルドブルーも青沼の一部。

遊歩道側から撮ってみました。美しいブルーがよくわかります。

優しいエメラルドブルーは南国の海かプールのよう。
鏡面反射のリフレクションよりも、美しい色合いを楽しみたい沼ですね。

リフレクションの神様!柳沼

探勝路の終点となる裏磐梯高原駅の近くにある柳沼
「やぎぬま」ではなく「やなぎぬま」と読みます。

比較的大きな沼なので探勝路を歩きながらでもさまざまな撮影スポットが見つかります。
他の沼と違い無色透明に近いので鏡面反射がとっても綺麗。沼のほとりの木々がくっきりと水面に映し出されます。

彩度とコントラストを強めて撮ってみました。

青い空と緑の色を強くすると、水面に写る雲がいっそう映える写真になりました。
写真の湖面中央に小さな波紋が見えますが、フナ、ウグイ、ワカサギが生息しています。凍結する冬季はワカサギ釣りができるそうですよ。

見とれてしまうほどの鏡面反射でした。

対岸の木々が色づく紅葉の季節になると、絶景が待っているようです。
このあたりは「五色沼 柳沼 紅葉」で画像検索すると素晴らしい写真がたくさん出てきます。

リフレクションを愛する写真好きの方はぜひ、柳沼で渾身の一枚を撮ってほしいなと思います!

終点・柳沼の先は?

柳沼のほとりが探勝路の終点です。
階段を上ると裏磐梯物産館と小さな甘味処がありました。

裏磐梯物産館

かき氷ののれんに引き寄せられそう…

物産館も茶屋も平日ということもあり閑散としていましたが、お土産や一息つけるスイーツなど売り場は充実していました。
茶屋のかわいらしい店構えはエモさたっぷりで、本気で吸い寄せられそうに…。休憩にぜひ訪れてみてください。
道路を挟むとすぐに「裏磐梯高原駅」バス停があります。バスの待ち時間調整などで利用してみてはいかがでしょうか。

時間があれば桧原湖にも!

裏磐梯高原駅側にはすぐそばに桧原湖の南岸があります。

また、バス停から少し歩くと桧原湖の沿岸が見えてきます。
五色沼が成立したきっかけでもある、磐梯山の噴火によって生まれた桧原湖は裏磐梯最大の湖で、冬はワカサギ釣りでにぎわいます。

こちらは南側の岸に当たり、いくつかのレストランが固まっています。

桧原湖遊覧船は2020年で運行終了しました。ご注意ください

湖畔から遊覧船(運航は4月下旬~11月上旬)に乗ってみました。乗船チケットは1300円。乗船時間は約35分です。

左に見える「あづま丸」が遊覧船。アヒルボートもいますね。

遊覧船では終始アナウンスが流れ、桧原湖の成り立ちや裏磐梯の歴史を丁寧に教えてくれます。
写真を撮り忘れましたが、磐梯山の爆裂口の跡も湖上から眺めることができます。

小さな浮島は磐梯山の噴火の名残を示すもの。

開放感に富むパノラマと綺麗な空気の中で風を切って進む遊覧船の甲板はとっても気持ちいいです。
これまで湖をめぐる船というものは乗ったことがありませんでしたが、海の匂いもなく単純に清々しい空気に包まれていきました。

大きく伸びをして、深呼吸する幸せ!
裏磐梯の大自然を全身で受け止めました。

桧原湖遊覧船は2020年で運行終了しました。ご注意ください

下船後は湖畔の売店「むらびと」でラーメンを食べました。
山塩ラーメンという日本一高価な塩を使った塩ラーメンが売りだそうですが、辛いラーメンを選択。メニューの名前は忘れました。

喜多方ラーメンに近いところがあるのかな?
汗をだらだら流しながら食べた一杯はおいしかったです。

むらびとで食べたラーメン

お土産・お食事処「むらびと」

シークレット沼・弥六沼

五色沼湖沼群には、まだ紹介していない沼が一つあります。
その名も「弥六沼」(やろくぬま)。

磐梯山噴火後の復興に尽力した遠藤十次郎氏が、かつて技術指導を受けた林学博士の中村弥六さんをしのんで、名前を沼につけたことが由来だそうです。

こちらは裏磐梯高原駅バス停からすぐのところにある裏磐梯高原ホテルの中庭に位置する沼。
透明度が高く、波もたたないため目の前の磐梯山が綺麗に反射します。

ホテルの中からもガラス張りを通じて眺められるようで、この絶景が見られるのはホテルに泊まった人の特権でしょう。桧原湖を行程に入れて宿泊を考えている方はご一考してみてはいかがでしょうか。

裏磐梯高原ホテルの空室を検索!

磐梯東都バス、裏磐梯高原駅

裏磐梯高原駅バス停から猪苗代駅方面へ磐梯東都バスの帰路。
猪苗代駅の到着時刻は電車との接続を計算しているみたいですね。スムーズに電車に乗ることができると思います。

猪苗代駅前ではお昼時から午後にかけて飲食店が営業しているので、そちらで一服もできます。ロータリー正面の「市松」さんでは12月タンメンを食べました。
名物のソースかつ丼もあり、なかなかメニューが充実していて居心地の良いお店でした。

次に来たときに見える景色は

沼によってさまざまな景色を見せてくれる五色沼湖沼群。
12月に訪れた時との違いはもちろん、表情の違いは少しの変化でも起こるんだろうなと実感させてくれました。

毘沙門沼

首から下げたカメラのシャッターを切り、iPhoneでも写真を撮りました。
それでも、やっぱり一番美しくありのままの五色沼をとらえていたのは肉眼なのかなと思います。

機械を通じて完全再現できない色合いを視覚のキャンバスに落とし込み。少し腰をかがめれば、あっという間にパレットの色が変わっていきました。
フォトジェニックな観光地は数あれど、この五色沼は日本有数のスポットだと思います。何度でも来て、何度でも違う姿を目に焼き付けておきたくなる場所ですね。

裏磐梯の湖沼群が紡ぐさまざまな「青色」。
訪れたら、きっと心を奪われると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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