三陸旅行vol.4 石巻・日和山公園からの景色

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日和山公園から石巻を一望してみた

 

 

(2017年11月 宮城県石巻市)

石巻が2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けたことはよく知られています。

11年の11月に初めて訪れてから何度か訪れた石巻。
市内の高台にある日和山公園(ひよりやまこうえん)からは町の南部、東部を一望することができます。また桜とツツジの名所であり、見ごろの季節には比較的人出が多いそうです。

石巻駅からは歩いて20分ほど。

急な坂道を上って行くのでレンタサイクルではなかなかきつい道のりです。

日和山公園
・住所 石巻市日和が丘二丁目地内・電話番号 0225-95-1111・駐車場 有(無料・10台)

 

眼下には旧北上川。
純粋に見晴らしの良いところですが、僕は定点観測地点として利用しています。6年の時間が経って少しずつ景色は変わってきました。

 

2011年11月

2012年4月

2013年9月

2015年5月

2015年10月

2017年11月

今回を含めてこれまで6回、石巻を訪れました。そのうち5回、日和山公園から写真を撮りました。

変遷が少しでもわかれば幸いです。

 

市内を見渡せるスポットは大きく分けて3つあります。日和山公園の案内板にも石巻が生んだ漫画家・石ノ森章太郎さんのキャラクターが散りばめられています。

 

石ノ森萬画館方面

 

▲案内板に掲示されている写真は震災前のものだと思います。

 

石巻市街地側から坂を上っていくと道の左側にまず最初に見える展望スポットです。こちらからは石巻市の駅側、北側を見渡すことができます。ほぼ正面に石ノ森萬画館のある中州が見えます。

 

2011年11月の写真

震災から8ヶ月後の旧北上川周辺です。クレーン車が点在しているのが見えるかと思います。

 

2015年5月の写真

2012、13年の訪問時はこの展望台から写真を撮っていなかったので3年半ぶりでした。

 

2017年11月の写真

 

このスポットは目の前に木が茂っているので見過ごしがちなスポットです。日和山公園の案内板には最も下に書いてあります。

 

旧北上川方面

 

展望スポットその2。

前述の石ノ森萬画館とあまり変わりませんが、視界が広い分旧北上川の左岸、また沿岸方面まで広範なエリアを眺めることができます。

 

2011年11月の写真

旧北上川左岸の沿岸部の建物が損壊しているのが見えます。

 

2012年4月の写真

天気が悪く写真が暗いのですが、更地になっている沿岸地域が多いことがわかります。

 

2013年9月の写真

 

 

 

2015年5月の写真

 

至る所にクレーンが見えます。2013年の写真では中州の中央にあった自由の女神像がなくなっています。

台座を含め約10メートルの高さの像は津波が直撃しながらもその場に残存していましたが、下半身部分などの損壊や劣化がひどかったことから2014年に解体されて市が保管しているということです。

 

2017年11月の写真

2年半ぶりに訪れましたが、左岸側は河川敷がだいぶ整備されていました。

 

 

日和大橋方面

案内板の説明にある通り、旧北上川の河口部を見渡すことができます。要は海に面した沿岸部です。

この展望スポットは日和山公園の高台入口のすぐ近くにあり、売店と小さな東屋があります。

また左手に鹿島御児神社の鳥居があります。

(2017年11月撮影)

(2011年11月撮影)

こちらの売店は開いているときに訪れたことがないのですが、検索してみると石巻焼きそばを食べたという方も見かけるので営業時間の兼ね合いだと思います。

それでは日和大橋方面・石巻南岸方面の展望です。

 

2011年11月の写真

 

 

 

 

 

1、2枚目が展望スポット正面の日和大橋付近の沿岸部、3、4枚目はスポットから左側に見える旧北上川河口部、5、6枚目がスポットからやや右側に見た眼下の沿岸部です。

正直、大きな衝撃を受けました。とりわけ沿岸部の更地ぶりには言葉を失いました。8ヶ月経ってこれなのかと。

ただ、このときに公園で会った男性にお話を聞くとがれきの撤去は「これでも」進んでいるとのことでした。

 

2012年4月の写真

このときは屋台が出店していました。また4月下旬だったので桜が見頃の季節でした。

日和大橋方面です。

旧北上川河口方面です。

 

     

桜の季節とあって人出は平日ながらも多い日でした。

沿岸部は半年前とそこまで変わっていませんでした。ただ、がれきや車のスクラップなどが一つの場所に集積されている分、整然とした印象を受けました。

2013年9月の写真

2枚目は展望スポットの近くから階段を下りてより地面に近い場所から撮った写真です。

 

2015年5月の写真

この年は展望スポットから見て右側の沿岸部の写真を撮っていませんでした。

 

2017年11月の写真

   

 

今回も日和大橋中心のアングルになりました。新しい建物が点在していることがわかります。

依然としてクレーン車がいくつも稼働しています。

旧北上川河口部は広い部分が更地になっていました。

 

 

なぜ日和山公園から写真を撮るのか

 

石巻に来たときはなるべく日和山公園に足を運ぼうと思っています。

写真にその時の記録を残して自分の記憶にも記録し、またこういった形で他の人にも変遷を少しでも感じていただけたらという次第でした。

変わった部分に気付くのも、変わらない部分に気付くのも自己満足なのかもしれません。別に義務感に駆られているわけでもありません。

けれど、写真を撮っているとたまに地元の方から声をかけてもらいます。その中で2012年訪問時にかけていただいた言葉が忘れられません。

 

「たくさん写真を撮ってください。たくさん今の石巻を刻んでください。これから石巻は生まれ変わりますから。」

 

2016年に日和山公園を訪れたタレントのなすびさんは、「5年たって、これ?」と語っています(参照)。

震災で被害を受けた町は毎日変わっていっていますが、それに対して客観的に判断する手段が現地に行くこと、そしてその時の「今」を記憶することだと思います。

 

日和山公園は前述した桜の名所というだけでなく、石巻城址でもあります。高台からの景色はもちろん、ウオーキングルートもあるので新緑の季節などは公園を散歩してみるのも楽しいです。

石巻を訪れた際はぜひ、日和山公園に足を運んでみてくださいね。

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