【千葉】度胸試し!鋸山にせり出す「地獄のぞき」に行ってきた

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東京から約2時間で行ける絶景スポット

12月下旬に千葉県の「鋸山」(のこぎりやま)へ行ってきました。

房総半島の南側、内房に位置する鋸山は標高329.4メートル。山頂から見渡せる360度のパノラマや、岩壁から垂直にせり出す「地獄のぞき」が絶景スポットとして有名です。パワースポットとしても人気を集めているので休日は観光客でにぎわうようです。

「地獄のぞき」のある「日本寺」(にほんじ)は拝観料が大人600円、小人400円。曹洞宗の寺院で、聖武天皇の勅詔を受けて行基菩薩により開かれた勅願所です。

展望台のひらけた鋸山山頂近くにはロープウェーの駅があります。ふもとと山頂を乗車時間約4分で結び、料金は大人が片道500円、往復930円。小人が片道250円、往復450円です。

鋸山ロープウェーは点検のため201819日〜131日まで運転を休止します。ご注意ください!

鋸山 日本寺
・住所 千葉県安房郡鋸南町鋸山
・拝観時間
8:0017:00
・電話番号0470-55-1103
公式サイト
鋸山ロープウェー
・住所 千葉県富津市金谷4052-1
・営業時間9:0017:00(※冬季は9:0016:002017年〜18年は1116日〜215日が対象)
公式サイト

最寄駅はJR内房線「浜金谷」駅

東京駅からは京葉線または京葉線の優等列車「わかしお1号」にて蘇我まで出て、内房線で浜金谷駅まで行くルートが一般的です。時間帯にもよりますが、最速1時間50分台で到着します。

東京〜浜金谷の片道料金は京葉線の普通列車を利用した場合1944円(ICカード利用時)。都内からの日帰り旅行としてはちょうど良い距離かと思いますので、青春18きっぷを利用して向かうのも良いかもしれません。復路で千葉県内で途中下車して、現地のグルメを食べて帰るのも楽しそうです。

また、浜金谷駅を通る列車は本数が少ないので浜金谷駅、もしくは保田駅の発着時刻から逆算してルートを組み立てることをおすすめいたします。

浜金谷駅(201712月撮影)

神奈川の方はフェリーで!

神奈川の方は東京湾フェリーを利用するのが便利です。横須賀線久里浜駅もしくは京浜急行の京急久里浜駅からバスまたはタクシーなどで久里浜港へ。

およそ1時間に一本の間隔で久里浜港〜金谷港をフェリーが運航しており、車なしの乗船ですと大人料金が片道720円、往復1320円。小人料金が片道360円、往復660円です。

また東京駅やバスタ新宿などからは上総湊駅や君津駅など内房線の駅に向かう高速バスが出ています。浜金谷へ向かう電車の乗り換え時間のタイミングに注意が必要ですが、乗車時間が電車よりも短く、運賃もJRより安く抑えられる場合もあるのでぜひご検討ください。

夜行バス比較なびで東京千葉を検索してみましょう。

鋸山(浜金谷駅、保田駅)に該当するのは

館山・南房総行きの「房総なのはな号」上総湊駅

富津行きの木更津駅、君津駅、青堀駅

などでしょうか。いずれにしても浜金谷駅(もしくは保田駅)への内房線のダイヤが日程を組み立てるベースにはなってくると思いますが、都内や神奈川から公共交通機関を利用する場合は電車、フェリー、バス+電車と選択肢がありそうです。

ロープウェーは強風にご注意を

都内を7時半に出て、浜金谷駅には10時に到着しました。今回は千葉、君津でそれぞれ乗り換える形でした。

ホームから駅の出口をつなぐ歩道橋の上からです。かたや房総の緩やかな山が広がり、かたや内房の青い海。千葉は南関東にあって豊かな日本の原風景に富む県ですよね。

駅を出てそのまま海側に進み、突き当たった国道127号線を館山方面(海を正面に見た場合左方面です)に進むと徒歩10分ほどで「鋸山ロープウェー」のふもとの駅に到着します。道中、右手に見える海が綺麗でした。

ロープウェーの山麓駅入口です。平日ということもあり駐車場も空いていました。ロープウェー利用者は駐車料金が無料のようですが、休日は混みそうですね。

山麓駅には小さな売店とコインロッカーがあります。優しく手書きで彩られた立て看板には、最終便の時刻や山頂駅から日本寺内の名所までの所要時間が書いてありました。水色と白と赤の色分けが親切かつポップでうれしいですね。トイレは駅の外の一階部分にあります。

また窓口で切符を購入。分厚い切符にガチャっと鋏を入れてくれます。レトロな演出に気分が高揚します!

切符購入から5分ほどで出発のアナウンス。1030分の便と言っていたような気がします。

ロープウェーから海側を撮った写真です。ロープウェーの乗り場は写真撮影が禁じられていました。車中では乗務員さんが鋸山の成り立ちや形成史を教えてくれます。

ロープウェーは鋸山の切り出された岩に正面衝突するような角度で向かっていき、上昇。この日は天気がとても良かったのですが風が強かったようで「これ以上風が強くなった場合は運休する可能性があります」とアナウンスがありました。山頂に着き、風の強さを実感。別の乗務員さんからも運休の可能性があることを念押しされました。

風は強かったですが、猫が何匹かひなたぼっこ。その横の階段を上って山頂のパノラマゾーンへと向かいます。地獄のぞきは日本寺の敷地内にあるため、ロープウェー山頂駅から片道20分ほど。

山頂駅到着から10分ほど。山頂付近で写真を撮っていると「強風のため間もなくロープウェーを運休します。ご利用の方は山頂駅まで急いでお戻りください」とのアナウンスがありました。乗務員さんからも乗車時に言われましたが、日本寺の中に入ってしまうとロープウェーのアナウンスは聞こえません。

切り絵風の文字で描かれた山頂駅屋上の看板。カタカナが怖い

直近の便に乗っていたからだとは思いますが、写真を撮っているところまでわざわざ来ていただき、運休する旨と乗車する場合はお急ぎくださいと伝えられましたが、これから地獄のぞきを含め日本寺の方を見たいので歩いて山を降りますとお伝えしました。なお、看板にもありましたが山道は街灯がなくイノシシの目撃情報もあり、太陽が出ていない時間は危険です。徒歩で下山する場合は日の出ている時間にしましょう。

「鋸山山頂」からパノラマを堪能する

階段を上るとすぐに鋸山山頂の看板とともに絶景が広がります。

左に行くとロープウェーの山頂駅に繋がる階段。右に行くと地獄のぞきや大仏のある日本寺方面です。青い空に海が映えます。

眼下には金谷の町。標高329メートルを実感します。東京湾の向こうに見えるのはフェリーも発着する神奈川の久里浜港。随分くっきりと見えるんですね。

さらに左(南側)に目をやると、水平線上に伸びる右側の陸地が三浦半島。雲と重なっているんですが、富士山もうっすらと三浦半島の向こうに見えています。写真左側の海の向こうにうっすら見えるのは天城山でしょうか。

房総半島の南側です。館山の方面ですね。なだらかな丘陵の中で砂浜の海岸線が目立ちます。海岸線とか水平線とかいう言葉を自然に使える景色。

房総半島の北側(千葉側)。奥に見えるのが富津岬です。山頂駅の屋上は柵で囲われていますがそこまで高くはありません。柵に寄りかかったりすると危険なのでご注意ください。

山頂エリア

山頂駅を後にしてお寺方面へ歩きます。5分ほどでお寺の「西口管理所」に到着。拝観料600円を払い門をくぐります。チケット、パンフレット、地図を渡してくれます。

日本寺のホームページの地図「境内案内」に従って紹介していきます。一部訪れていない箇所もありますのでご了承ください。

十州一覧台

 西口管理所を通るとすぐに左手に階段が現れます。結構長いのですがこちらを上っていくと「十州一覧台」という展望エリアに着きます。

階段は意外と長いです。百段ほどあったかなと。

十州は安房、上総、下総、常陸、上野、下野、武蔵、相模、伊豆、駿河の現在の関東+静岡東部だそうです。

駅の山頂からの眺めと同じようなアングルでしたが、さすがに十州は見えませんでした。小さな浅間神社が鎮座しています。柵に囲まれた展望エリアは芝生もあって、よく手入れされ整えられた印象。

百尺観音

階段を降り、地獄のぞき方面へと進むと次は「百尺観音」です。

切り立った高〜い岩壁に挟まれた道を進みます。金谷石を切り出すために使われた切り通しで、石切場だった過去がよくわかります。物語の中に飛び込んだ気分。高まりますね。

現れました!巨大な石の中にそびえ立つ百尺観音。世界戦争戦死病没殉難者と交通犠牲者の方々の供養のために昭和35年から6年をかけて彫刻されたそうです。航空、航海、陸上交通の安全をお守りする本尊です。

正面から。長方形の彫られ方は結構深く、そして大きいです。百尺は約30メートル。その名の通りスケール感が凄いです。個人的には後述の大仏よりもインパクトがありました。浜金谷駅から山頂に向けた登山道の終着点でもあり、北口管理所という窓口があります。この日は人がいらっしゃらなかったので閉鎖していたのかもしれません。

地獄のぞき

百尺観音を抜けると再び階段を上がります。ルートによりますが僕の進んだ道では最後の上り階段でした。

山頂駅からおよそ20分。今回の目的である「地獄のぞき」に到着です。

上空にせり出した絶壁の崖。Instagramや絶景の紹介ページなどで目にした方も多いかと思います。

僕は1人で行ったのでできませんでしたが、複数人数で行った場合は地獄のぞきに立つご自身を同行の方に引きの構図で撮ってもらう形が良いと思います。もちろん展望台での近づいた構図のショットも忘れずに。

先ほどの階段を登り終えるとベンチなどがある山頂展望台があります。そこから撮るのがベターでしょう。

写真だけ見ると「ちょっと!危ないですよ!早まらないでください!」と言いたくもなる断崖の構図ですよね。前を行く人たちがひとしきり写真を撮り終えたようなので僕も地獄のぞきへ向かいます。

ここまできて何なのですが、僕は高所恐怖症です。地獄のぞきの展望台は階段ではなく凸凹した尾根を3メートルほど登るのですが、もうその時点で足が震えていました。柵をしっかりとつかみながら進みます。そして絶壁の先端に行ったのですが……

申し訳ありません。真下の写真を撮ることができませんでした。膝がガクガクに震え、カメラを持つ手も震えてしまいました。前のめりに腰ごと体を柵に預け写真を撮るのが精一杯でした。

この4枚の写真で恐怖が伝わるかは不明ですが、タイトルにも入れた「度胸試し」については結局度胸が足りなかったということですね。遠くの景色については山頂駅や十州一覧台の展望エリアと似たものでした。もちろん美しいという意味で、です。

 

羅漢エリア

山頂エリアを抜けると下り階段。鋸山の山頂エリアの一つ下、羅漢エリアに入ります。

鋸山は東京より暖かい印象。12月下旬にもかかわらず葉っぱもまだ綺麗に色づいています。

こちらは西国観音。観音様が横にずらーーっと様々な表情や姿で並んでいます。

その後、小さいトンネルのような「二天門」を通り、大仏方面へ。

左に行くと大仏方面への近道、右側へ行くと百躰観音、あせかき不動、聖徳太子などが位置する千五百羅漢道をぐるっと回る形になります。左の近道は急な階段が多いため注意書きがありました。下りはまだしも、上りはしんどそうです。今回は時間の関係もあり左側の近道を大仏方面へ下ります。

ひたすら緑の中を下りていきます。10分弱で大仏に到着しました。

岩を彫刻して作られた大仏は像高31.05メートル。奈良・東大寺の大仏の1.5倍以上、鎌倉・高徳院の大仏の2倍以上で、名実ともに日本一の大仏さまです。原型は1783年に完成しましたがその後の自然の風食より崩壊があり、1969年に四年をかけて復元されたものということです。正しくは「薬師瑠璃光如来」と称します。

ぜひ近くでまじまじと見ていただきたいスケール感でした。大仏広場のすぐ横にはおそらく日本寺の敷地内唯一のトイレがありますので、休憩する際の拠点にするといいかもしれません。ベンチや灰皿もあります。

 

中腹エリア、表参道エリア

 

大仏広場からさらに山を下ります。

まず最初に大黒堂、薬師本殿が現れました。

大黒堂、薬師本殿

大黒堂は1939年の大火により焼失したのち、復興計画のもと2005年に再建されました。弘法大師が彫ったと言い伝えられている大黒尊天が祀られています。

薬師本殿も同じく1939年の大火により焼失。こちらは復興計画のもと2007年に再建されました。長い間仮本堂にあった日本寺のご本尊が移されているそうです。

少し進むと源頼朝が日本寺で武運を祈願し、自ら植えたとされるソテツ「頼朝蘇鉄」があります。樹齢は800年を超えています。またすぐ横には夏目漱石と正岡子規の記念碑があります。

若かりし日の2人のレリーフが飾られた石碑です。鋸山など千葉を周遊した漱石の紀行文「木屑録」(ぼくせつろく)に感銘を受けた子規は漱石と逆のルートで房総を周遊し「かくれみの」を執筆。2人の縁やその後の作風に鋸山が影響を与えたエピソードとなっています。

この記念碑は建立が新しく2014年に完成。約30年前に発案されましたが、前住職の死去に伴い計画が立ち消えになっていたということです。

この他、中腹エリアには「通天窟」や「呑海楼」があります。呑海楼は休祭日のみ公開のようで、この日は入れないようになっていました。

ふもとの表参道エリアのスポットは「心字池」、「観音堂」、「仁王門」などです。

仁王門を出て出口へと向かいます。緑の中を下って進んでいくのは気持ちが良いですね。山頂近くの管理所からお寺に入り、50分ほどで下ってきた計算になります。かなり早歩きな上に千五百羅漢道エリアを飛ばしましたので、マップ通りにじっくり見て回ると3時間は必要かと思います。上り階段を上手に減らしながらしっかり休憩を入れて回ってみてくださいね。

鋸山から保田駅までの道のり

JR内房線・保田(ほた)駅までのルートです。鋸山の表参道口はこちら。今回はこちらから出ました。

車は右側の道を通り、鋸山観光自動車道(無料)を通り大仏広場の下の無料駐車場に駐車することができます。

鋸山を背にして進みます。正面には海が見えてきます。向かって右が浜金谷方面、左が保田方面です。

道中には至る所に看板が出ていて親切。基本的に海を右側に見て線路沿いを歩けば大丈夫です。意外にも、保田駅までの帰り道は色々な風景で楽しませてもらいました。

海沿いながらも、のどかな田園風景が線路沿いにはあり、畑作業をされている方もいらっしゃいました。海と草木と青い空と線路。贅沢を詰め込んだ風景がそこにはあります。

道を覆う木陰すら味になりますね。映画に出てきそうな開放感です。

単線の線路沿いもまた素敵なミニマム感。同じ千葉の小湊鉄道とはまた違ったフォトジェニックな沿線です。1枚目の奥に見えるのが鋸山。あそこのてっぺんから下ってきたのだなと感慨深くなりました。

保田駅には表参道口を出て30分ほどで到着。浜金谷駅と同じく、改札からホームへ歩道橋で渡る形です。待合室は改札口とホームに一つずつ。喫煙所もホームにあります。

また、駅の窓口には可愛い駅長さんがいるのでぜひ確かめてみてくださいね。

以上、急ぎ足になりましたが千葉・鋸山の散策記でした。最後までお読みいただきありがとうございました。

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